Chapter.03
小さな気づきが、コムテック品質をつくる。
T氏に聞く
品質保証の仕事というと、決められた試験を淡々と行うイメージがあります。
そう思われることも多いのですが、実際は少し違います。私たちが常に考えているのは、
「お客様ならどう使うだろう?」ということです。
製品として正しく動くかを確認するだけではなく、実際の使用シーンを想像しながら評価することを大切にしています。
私たちの部署では、新製品開発の最終段階でさまざまな試験を行い、その結果をもとに発売の可否を判断するという重要な業務を行っています。試作品を分解して問題につながりそうな部分がないかを調べ、その結果を開発にフィードバックしています。
もう一つの業務が、修理部門で収集されたデータをもとに、これまでに発売した機種の品質傾向を分析することです。コールセンターへのお問い合わせ内容、お客様のご要望などと併せて、継続的な品質向上に繋げていく役割を担っています。
品質保証において、特に大切にしていることは何でしょうか?
細かな点も見過ごすことなく、気になる点は一つひとつ丁寧に確認し、解消していくことです。
小さな気づきが、より良い品質につながることもあるためです。
特に注目しているのが「変化点」です。前の製品から改良された部品や新たに追加された仕様については、設計どおりに機能しているかを重点的に確認しています。恒温槽※を用いて真夏の車内を想定した高温環境を再現した試験では、コネクタの接触状態に問題がないか、小さな部品が過度な熱の影響を受けていないかなど、目立たない細かな部分まで一つひとつ確認しています。 一見すると問題が無いように見える部分でも、後々の不具合につながる可能性があるからです。だからこそ私たちは、細部まで注意を払いながら評価を行っています。
※高温環境、低温環境等、正確な温度環境を作り出すことを目的とした装置
品質に対するこだわりはさすが品質保証部ならではですね
いえ、私はそうは思っていません。
コムテックでは品質保証課だけが品質を守っているわけではないんです。
開発部門も、企画部門も、サポート部門も、それぞれの立場で品質を意識しています。
私自身、開発担当者とやり取りをする機会が多いのですが、
「高温多湿な車内環境でも、本当にこれで大丈夫か」
「お客様が困らないか」
という会話が日常的に行われています。
品質へのこだわりは特定の部署だけのものではなく、会社全体に根付いている文化だと感じています。
これから製品を手にしようと考えているお客様に伝えたいことはありますか?
私も入社するまで知りませんでしたが、コムテックの製品は本当に多くの試験や確認を経て世の中に送り出されています。そして、それを支えているのは特別な人ではなく、一人ひとりの「気づき」だと思っています。
「なんとなく気になる」
品質保証課では、その感覚を大切にしています。
お客様の立場で考えること。
小さな違和感を見逃さないこと。
その積み重ねが品質につながると信じています。
これからも、お客様に安心して製品を使っていただけるよう、一つひとつの確認を大切にしていきたいです。
それが、私たち一人ひとりに受け継がれているコムテック品質だと思っています。
まとめ
品質への妥協を許さない――。コムテックの品質を支える3人の言葉からは、そんな強い信念と製品づくりへの誇りが伝わってきました。夏場の過酷な使用環境を想定した試験も、彼らにとっては特別なことではなく、確かな品質を守るための「当たり前」のこと。こうした品質保証部の人たちの地道な積み重ねが、コムテック品質の礎を築いているのです。
2025年11月、スクリブル・デザイン社が
コムテックグループに加わりました。
同社が持つ高度な評価設備や技術を
グループ全体で活用できるようになったことで、
製品評価から改善、開発までを
よりスピーディーに進められる体制が整いました。
試験や評価で得られた知見はグループ内で共有され、
次の品質向上へとつながっています。
お客様に「録画できていてよかった」と思っていただくために。
コムテック品質は、これからも挑戦と改善を重ねながら、
さらなる高みを目指していきます。